No.24 ささかみ


先週の金土(8月2日、3日)、一泊二日のスケジュールで、新潟県阿賀野市の「JAささかみ」へ行ってきました。
コシヒカリの生産地へ出かけて、生産現場を見て、生産者の生の声を聞くことが目的です。

東京のような大都市で暮らしていると、どうしても食料生産がどういうものかが分からなくなります。
お米一粒一粒の大切さが分からなくなります。
人は、食料が無ければ生きていけないのに、都会人は食糧生産に無関心になりがちです。
それじゃまずい、ということで、時々食糧の産地に出掛け、生産者といろいろ話をします。
漁港に出掛けることもありますし、野菜や果物の産地に出掛けることもありますが、今回は日本人の主食『米』、それもコシヒカリの産地に出掛けました。

東京と大宮の間で停電ということで、予定より遅れましたが、午後のスケジュールには支障はありませんでした。
理事長の、非常に分かりやすい話をしっかり聞いた後、理事長自身が営む田に行き、現場でも様々な話を聞きました。
自然に抱かれ、自然の優しさ・厳しさと向き合い、自然の摂理を守りながら暮らしていることが、ジワッと伝わってきました。
便利な都会と違って、なんでも自分で工夫する姿を見て、終戦直後の数年間、田舎で暮らした自分の子供の頃のことを思い出してしまいました。

肥沃な大地を作る、太陽と水の恩恵を受けて、美味しい米が作られて行く。
大豆も自分たちの畑で作り、それから豆腐、味噌を自分で作る。
そういえば昔、隣近所が皆、そんな暮らし方をしていましたっけ。
こういった生き方は、他人任せじゃないので、いざとなったら強いですね。
大都会は、朝の新幹線と一緒、電気が止まってしまったら、何もできなくなってしまいます。
こうやって比べてみると、都会がいかに脆弱かが分かります。

やはり、東日本大震災、福島原発事故から復興するということは、震災以前、つまり元に戻るのではないということなのでしょう。
新しい暮らし方、つまり自然との付き合い方を探りだして、私たちは進化していかないといけない、ということなのでしょう。
同じことは、震災直後に陸前高田に行った時にも感じました。

土曜日には、地元の小学校だった建物を利用した「資料館」も見てきました。
それはそれは素晴らしいものです。
あらゆる道具が手作りですが、どれも実に機能的、理に適っていることが分かります。
全て、この地域に暮らした先人が作ったものです。
発明家が考えだしたのではありません。
普通の人が、いろいろと工夫しながら作った道具です。
自然と向き合い、自然にある素材を使って、日々の生活に必要な道具を、自分で考えだし、工夫を加えて作成するのです。
ですから、全ての道具から伝わってくるものが「無機質な合理性」ではありません。
人間味溢れる合理的な道具です。

この地域の自然環境、この地で暮らす人、そしてここで暮らすために人が考え出し作り出した道具。
これを過ぎ去った過去にしてはいけませんね。
この資料館には、これからの暮らし方、生き方を考える「示唆」「ヒント」が沢山あります。
こういったことを沢山感じさせられた一泊二日でした。

これからどうするべきか、どんな生き方がよいのか、人間もこの地球の自然の一部ですから、よく考えてみたいと思います。

最後に、金曜の夜、「JAささかみ」の婦人部が作って下さった「地元で採れた様々な食材を使った地元料理」、美味しかったです。
地元で採れた食材の力がしっかりと伝わってきました。
最高です。感謝です。